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補完代替医療、特に健康補助食品・サプリメントの有効性を科学的に証明しようとする機運とともに、有効成分の同定やヒト臨床試験が、欧米を中心に各国で行われ始めています。そのような流れのなか、健康補助食品・サプリメント摂取による健康障害や、健康補助食品・サプリメントと医薬品との相互作用に関しても報告され始めています。そこで、健康補助食品・サプリメントの利用に関する注意点を、いくつか挙げます。
健康補助食品・サプリメントは、身体の中で薬と同じような働きをする可能性があります。
例1)カバ(Kava)は、ストレスや不安を軽減するために用いられることがありますが、まれに肝機能障害を起こす可能性があることが知られています。
例2)抗凝固(血液が固まりにくくなる)作用が認められる健康補助食品・サプリメント

*PC−SPESは、
薬物が混入していたことが明らかとなり2002年に販売中止となって
います。現在、入手はできません。

健康補助食品・サプリメントは、身体の中で他の薬の働きに影響を及ぼす可能性があります。
例3)セントジョンズワート(西洋オトギリソウ)は、がんにともなう、うつ症状に用いられることがありますが、ある種の抗がん剤の働きを弱めることが知られています。
例4)抗酸化作用が認められるサプリメント


| フリーラジカルとは
一般的に分子は偶数の電子をもって化学的に安定していますが、フリーラジカルは電子が奇数のため不安定ですぐに他の物質から電子を奪って化学反応を次々と続けます。その結果、体の中で色々な作用を及ぼします。 活性酸素もフリーラジカルの一つです。 |
さらに詳細な注意点に関しては、資料編「II. 補完代替医療の科学的検証ーiii)補完代替医療を利用する際の注意点(追加)」(資料編11ページ〜)にて解説していますので、参考にしてみてください。
健康補助食品・サプリメントの利用に際して覚えておいて欲しい点は、「天然物質、食品・食物だからといって、それは安全であることを意味しているわけではない」ということです。
健康補助食品・サプリメントの「食品」という単語の中には「食べるもの=そんなに危険なものではない」といった安心感が存在しているかもしれません。一方で、その食品がもつ健康や病気に対する効果・効能となると、雑誌やインターネットなどでは、あたかも薬かそれ以上の効果・効能に近いことが、何の検証もなされず漫然と掲載されています。
そして、がん患者の中には、「医薬品=副作用を有する危険なもの、健康補助食品・サプリメント=食べ物だから副作用がないので、どれだけ摂取しても大丈夫」といった誤解を抱いている場合も見受けられます。その結果、現代西洋医学を完全に否定し、科学的根拠のない治療法を選択して不幸な結果になることだけは、絶対に避けなければなりません。
補完代替医療を上手に利用していただけるよう、このガイドブックを作成しました。
がん患者(あなた)が、より良い医療を受けるために、このガイドブックが、少しでもお役に立つことができれば幸いです。

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