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医療機関で医師によって行われる通常医療と異なり補完代替医療(CAM)は患者個人個人の「使う、使わない」の意思決定に大きく依存しています。したがって、患者自身の「心構え」によって、容易にその決定は変わってしまうことが考えられます。
厚生労働省がん研究助成金による「がんの代替療法の科学的検証と臨床応用に関する研究」班で行った補完代替医療に関するアンケート調査の中間解析結果(論文投稿予定)によると、患者は補完代替医療の利用と継続には、その補完代替医療に対する心理的なメリット(「体調がよくなる」などの良い点)とデメリット(「値段が高い」などの悪い点)のバランスが、強く影響するようです。したがって、補完代替医療に対する考え方・感じ方次第で、その利用と継続に大きな影響がでる可能性があります。
また、さらに、近年インターネットの普及によって個人による健康・医療情報へのアクセスが容易になったことから、患者やその家族が、大量の情報に翻弄(ほんろう)されている問題点もあります。またアンケートの結果から、患者は、その家族・友人といった周囲の環境から非常に影響を受けやすい可能性も浮かび上がっています。
そこで、家族も含めて、利用を予定している補完代替医療に関して広く情報を集め、その利用のメリットとデメリット、例えば科学的に有効性と安全性が確認されているかどうか、費用のことなどについてしっかりと検討する必要があります。その上で、その補完代替医療を自らの責任で選択するという心構えが必要になります。
このガイドブックでは、補完代替医療に対して、どのように向き合い、どのように利用したら良いのか、その考え方を援助することに焦点をあてて解説しています。
補完代替医療に関して情報収集するための方法・注意点などについては、活用編の8ページから記載しましたので、是非とも参考にしてください。


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