核医学-テクニックと最新のトピックス 

Cardiologist Vol.4 1999, p285-(三輪書店)より転載(許可済み)

心臓核医学の臨床 

金沢大学核医学 中嶋憲一


検査法と放射性医薬品から見て

疾患と病態から見て

文献


検査法と放射性医薬品から見て

心筋血流の評価

RI アンジオグラフィ

脂肪酸イメージング

交感神経イメージング

 

障害心筋イメージング

ポジトロン製剤

 


病態と疾患から見て

 さて,核医学の検査法だけでも多彩になってくる中で,病態あるいは疾患からみてどのような検査法が勧められるのだろうか。一定のガイドライン作成の試みはAHA/ACC,米国心臓核医学会(ASNC),国内でも循環器学会,アイソトープ協会規格化委員会などで施行されている。このような考え方は,費用と受益性のバランスを考える上でも重要な視点となっている。ここでは,いくつかの臨床的な課題を取り上げ,それに心臓核医学がどのように対応できるのかを見たい。

 

冠動脈疾患の検出

急性梗塞でのarea at riskの評価

無症候性心筋虚血の検出

 

生存可能性,viability

予後判定

 

被曝線量

放射性医薬品の被曝線量(MIRD法による, 単位 mGy/37MBq)

全身

生殖腺(精巣)

生殖腺(卵巣)

Tc-99m (free)

0.11

0.09

0.30

Tl-201

1.00

2.20

2.50

Tc-99m MIBI

0.09

0.09

0.52

Tc-99m tetrofosmin

0.14

0.12

-

Tc-99m PYP

0.15

0.59

0.38

Tc-99m RBC

0.12

0.27

0.16

Tc-99m HSA-D

0.15

0.11

0.16

I-123 BMIPP

0.37

0.28

0.41

I-123 MIBG

-

0.20

0.30

In-111 WBC

-

1.60

4.40

Ga-67 citrate

2.60

2.40

2.80

おわりに

 核医学の基本的な特徴は,トレーサーの選択により様々な心筋機能の断面をみることができることであり,虚血診断だけだなく,生存心筋評価や予後評価へと進んでいる。これらのほとんどは非侵襲的に得られる情報であり,定量的評価が活かしやすいことも核医学の利点となっている。これらの有利な点を活かした有効な心臓核医学の進展を願っている。

 

文献


go back to Nuclear Medicine Home


お問い合わせはNakajima K, Kanazawa University Hospital, Nuclear Medicineまで