専門医資格がなぜ必要なのか?
放射線科専門医の資格を持った医師が画像診断レポートを作成すると画像診断管理加算が病院に算定されます。
これは通常の検査の保険点数に加算されるもので、いわば放射線科医の技術料になります。この加算点数は今春の改訂により倍増しており、この分野がさらに重要性を持ってきていることが容易に判断できます。
この画像診断管理加算は「専ら画像診断を担当した経験を10 年以上有する医師」にはその加算を受ける資格が発生するのですが、早い時期に放射線科専門医の資格を得てしまえば10 年経過する以前からこの加算が受けられるようになります。
是非、専門医の資格は早めに取ることをおすすめします。

臨床研修医の皆様へ
日本医学放射線学会では、春の学術集会と秋の臨床大会に合わせて、主に初期臨床研修医を対象としてセミナーを開催しています。放射線医学は画像診断・画像誘導下低侵襲治療(interventional radiology: IVR)・放射線治療を専門としていますが、御存知のようにこれらの最近の医療現場における重要性はますます増大しています。一方で、この領域の急激な成長のために専門医不足(マンパワー不足)は深刻です。
放射線科専門医が欧米では内科についでもっとも数が多いものの一つであることは、近代医療における放射線科専門医の重要性を象徴しているかと思われます。日本では、過去において、画像診断やIVR あるいは放射線治療までもが、少なからず、内科・外科医を中心とする他科の医師の手で行われてきた経緯があります。特に関東から東北にかけて現在でもそうした傾向があります。このことは我が国の医療にとっては大変不幸なことでした。このことが、我が国の医療の総合的なレベルの低下を招き、またチーム医療の概念の導入の遅れにも繋がり、今日にいたっています。
放射線科専門医を増やしその質を向上させかつ維持することは、日本医学放射線学会の当面の最重要課題です。また我々の社会的責任と考えています。そのためには、まず研修医の皆さんに専門医による放射線診療の重要性や面白味あるいは喜びを知っていただくこと、我が国の放射線医療の現状を理解していただくことなどが重要と考えています。こうしたことを知っていただき、一人でも多くの方々に放射線科専門医の道を選んでいただければ幸いですが、他科の道に進まれる方々にも放射線医学の現状やその目指すところを理解していただくことは、我が国の医療の将来にとって大変大切なことと考えています。
放射線診療は多くの技術革新や放射線技師・基礎研究者とともに進歩してきました。本学会は放射線技術学会や日本画像システム工業会との共催で、最新の放射線診療機器の展示もあります。時間があればセミナーとともにこうしたハイテクノロジーも学んで頂きたいと思います。そして、こうしたハイテクノロジーが、放射線医療の現場で、専門医を通してどのような血の通った医療として患者さんに貢献しているかを、セミナーで理解していただければと思います。
(平成20年2月 松井修)。
上記文章・図は以下のページから抜粋致しました。
日本医学放射線学会(JRS)
2009.3.18 「とある関連病因での研修医の感想」
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